追憶 映画 アメリカ
追憶 映画 アメリカ
「追憶」というタイトルの映画は邦画にもあるのですが、これは1973年のアメリカ映画です。
今週BSプレミアムで毎日放送していたロバート・レッドフォード関連作品のひとつ。
主題歌の「追憶」は、むかしのネスカフェのコマーシャルでも使われましたが、バーブラ・ストライサンドの大ヒット曲でアカデミー賞歌曲賞を受賞しました。
現実と折り合いをつけて生きる男と、政治信条こそが生きることと考える女の出会い、葛藤と別れを描いた作品です。
が、1950年前後のアメリカの社会的な背景を知らないと、登場人物の心情がいまひとつ入ってきません。
当時のアメリカは反共主義が幅を効かせていて、言論の自由も脅かされるマッカーシズムの時代でした。
映画業界でも、共産党と関係があったとされる映画人のハリウッド・ブラックリストなるものがあり、共産主義者や反政府主義者を炙り出そうとする「赤狩り」が行われていました。その中で議会の召喚や証言要請に応じなかった人物は、ハリウッド・テンと呼ばれ映画業界を追放されました。
この辺の事情を少し知ったうえで、観たほうがよかった感じです。
しかし、同時代の日本は戦後の焼け跡からなんとか立ち上がろうというころですから、アメリカはずいぶんと豊かでしたね。
お湯が沸くと、ピ~ッと音がするケトルがすでにこの頃使われていたのは、驚きでしたwww